さるぼぼ

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 猿のマスコットといえば忘れてはいけないのが「さるぼぼ」です。「這子人形」などとも呼ばれています。このマスコットの作り方を探してる人はけっこういらっしゃるようで、「さるぼぼ」「つくりかた」「作り方」なんてキーワードを文章にまぜておくだけで、年に何度か検索でたどり着く人がおられます。せっかくだから作り方をご紹介したいと思います。くくり猿同様とても簡単に作れるものです。

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 用意するものは、胴体にする長方形の布と、顔にする丸い布。詰め物用の綿と、針・糸・ハサミです。布の大きさは、こうでなきゃいけないというような決まりはありません。最初に実験で作ってみて、次からはバランスを調節してください。

 布はなんでもいいと思います。飛騨のさるぼぼみたいにしたいなら真っ赤な布を用意しましょう。赤は魔よけの色です。這子人形と呼ばれる時は、色の決まりはないと思います。白いとほんとに赤ん坊みたいで生々しく、きれいな縮緬の布なんか使うと可愛らしくなります。

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 まず胴体を作ります。胴体は必ず長方形の布を使ってください。長い布を使うほど胴が長くなります。あまり短いと、あとで裏返す時にちょっと苦労すると思います。上の図のように、同じ印のついているところを縫い合わせると四つの角が手足になります。
 では、実際に縫い合わせてみましょう。

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 角をひとつ縫い合わせてみました。短い辺のまん中までで縫い止めてください。縫いすぎると左右で足の長さが違ってしまいます。

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 これで足(手)が二本できました。こうやって、だんだん形になってくると、まん中で縫い止めなきゃいけない理由が自然にわかると思います。

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 残りの角も縫い合わせました。お腹のところはあけといてくださいね。ここから表に返して綿を詰めます。お腹のあきが狭すぎると表に返すのに苦労します。

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 裏側はこんな感じです。だいぶ胴体っぽく見えてきました。これに綿をつめて、お腹を閉じると胴体になります。

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 綿を詰めてるところです。足の先にしっかり綿を詰めましょう。詰めたら布と同じ色の糸でお腹をまつり縫いでふさいでください。

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 次に頭を作ります。頭は丸い布のまわりをぐるっと一周縫って、写真のように綿をのっけて糸をきゅーっと引っ張って作ります。できたら胴体と縫いつけます。

 簡単な作りのものですから、胴体と頭の大きさのバランスや、縫いつけ方でだいぶ表情がかわります。個人的にはさるぼぼ=這子人形だと思っているので、はいはいしている子(這子)のように、四つ足になった状態で顔が前を向くように縫いつけることにしてます。頭のとじ目を隠すように胴体に縫い止めるとちょうどそうなります。

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 これは背中側から頭のつけねを見たところです。こんなふうにとじ目が出ないように縫いつけると、座った時にいくらか上を向いた感じに頭がつきます(這わせると前を向きます)。

 飛騨のおみやげ屋さんにあるのは、座らせた状態で顔が前にむくようにつけてあるようです。これだと、頭のとじ目が後頭部に出てしまうので、黒い布でほっかむりをさせて隠してるみたいです。

 飛騨のさるぼぼは、ほっかむりの他にちゃんちゃんこや腹掛けなんかもしてますが、そいうものはあくまでオプションなので、各自工夫して着せつけてあげてください。

 この手のお人形は、もともと自分の身代わりとして作り、つねに身近なところにおいて、かわいらしく着せ替えて大事にしておくものです。いつも大事にしておくと、何か悪いことが近づいてきたときに、自分のかわりに人形が不運を背負ってくれます。

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 というわけで完成です。
 手前の這ってるのは、わたくしオリジナルの猫ぼぼ。耳と尻尾をつけて、頭に簡単な刺繍をしてあります。
 さるぼぼにも顔を作るケースがありますが、ごくごく簡単に、への字口を作る程度にするのがコツのようです。人格があるんだかないんだかわからない程度の顔にしたほうが、自分を投影しやすいんだと思います。あくまで自分の身代わりにするための人形なので、別の人格が見えてしまってはダメなんです。


 似たような猿のお守り「くくり猿」「みがわり猿」についてはこちらをどうぞ。
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by chinjuh | 2004-11-29 15:06 | 布の小物
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